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秘境中の秘境(ケニア・ロヤンガラニ地区)

数年前ケニアの秘境、北部のロヤンガラニ地域へいった。

 

今まで海外の色々な所にいったことがあるけど、ここはその中でもすごい秘境。

ナイロビから車で3日、しかも途中は盗賊やらなにやらで危ないので護衛車をやとった。道も途中から全く舗装されていないので、ゆっくり慎重に進むので、ナイロビから800kmなのに3日かかる。(注:お金があれば飛行機をチャーターしてもいけます)

 

行くまでに疲れるけど、行ったら行ったで疲れる。

というか、心が落ち着かない。

 

その理由は、木がほとんどなく、すごい強風が吹き荒れている。ロヤンガラニに行ってから


木の大切さがわかった。本当に緑のない生活はストレスがかかるんだなって痛感。

 

家もすごい。

鳥小屋!?と思ってしまうようなつくり。

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集落です。なんどもいうけど、集落です。人はこの家にすんでます。

 

なぜこんな家?と思ったら、基本遊牧民族なので、家は簡単に作れるものがいいらしい。しかし、最近は男性が遊牧していて、女性は結構定住しています。家を見せてもらったら、中は思ったより広くて(でも電気なんかないから暗い)、テントにいるみたい。

 

 

そして、もっとびっくりしたことが!

 

この地域のとある村は大きなロヤンガラニ塩湖の沿岸にあります。そして、真水はありません。水は湖の塩水のみ。なんでそんな所に住んでいるの?という疑問はありますが、住民は塩湖で漁をしながら暮らしています。

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魚はありますが、悩みは「湖にワニがいるから、たまに食べられちゃう人がいて困っている」とのこと。

 

つまり、食べるものはある!=生きていける?

と言うわけです。

 

「しかし、真水がないのに?人って水飲まなくても生活できるの?」と思っていたら、

 

「水は塩湖の水を飲む!」と教えてくれました!

でも塩湖の水=塩水!ですよね。

 

というわけで、何が問題かというと、

塩水を常飲すると、色々と病気がでてきます。

この村でよく村れる病気は

1)皮膚病(お風呂も塩水なので)

2)骨の湾曲(長年塩水を飲み続けるとみられる症状の一つです)

3)精神障害者(これはわからないのですが、この村には身体障害の人も結構いますが、精神障害の人も結構います。塩水の常飲と関係あるのかわかる方教えてください)

 

 

私も仕事柄、途上国の支援などしているので、なんとかして真水を入手できる方法がないかと色々と模索しています。

 

もちろん、大型機械などをいれて塩分を取り除く方法(日本の離島なんかにみられますよね)などありますが、ランニングコストがかなり高い。昔沖縄の離島にちょっとだけ住んでいた時、水道代がすごく高くてびっくりしました。これは塩水を淡水化しているためでした。

 

もともとお金なんて持たない人がそんなお金は払えない。

 

ランニングコストが安くて、持続可能な方法を模索中ですが、なかなか予算があわない。。。機械など入れる場合、最初日本側で初期投資として機材購入などした場合、それの維持費や壊れた時の買え替えを住民ができるのか?と考えると、まず無理。現地にあるもの、現地の人が修理できるものでないとずっとは無理。

 

陶器のポットを炎天下の太陽の元で置いて、蒸発させ、塩と淡水を分ける方法なども探したけど、あれもそんなに量が取れないしな、、、

 

誰かいいアイデアと、資金先しりませんか?

 

ちなみに気候変動の影響もあり、数年以上雨らしい雨は降っていないので雨水も期待できません、、、

 

 

余談ですが、知り合いの方が長年に渡りアフリカの砂漠地域で植林活動をしていました。植林を続けて10数年たち、木も大きくなり始めたころから、その地域に雨が降るようになったそうです。学者はそんなこと(木が雨を呼ぶ)はないといいますが、実際に雨がちゃんと降るようになり、今でも毎年降っているそうです。

 

自然は人間の想像をいとも簡単に超えます。